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■関西支部 第2回研究集会レポート 平成14年12月6日 |
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「JEAS研究部会の研究成果報告」と「関西支部会員の研究活動事例発表」 |
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研究集会のはじめに、JEAS二宮章会長による「今後の協会運営について」の講話をうかがった。 JEASは平成15年1月に創立25周年を迎える。はじめの10年を創生期、中10年を発展期、そして今を安定期ととらえることができる。これまでは、アセスメントに携わる会員の教育と技術レベルの向上を目指し、アセスメントの発展と定着に寄与してきた。今後を第二の創生期として再度、現状認識をし、アセスメントの信頼性の向上のための研修制度の確立、研究活動など、新しい取り組みをしていきたいとのことであった。 私は入社まもなく、環境アセスメントの仕事をしていても、目の前の業務で精一杯であって、業界全体を見てはいなかった。今回の講演を聴いて、業界全体の目標や目指す方向が理解できた。また、私たち若い世代に必要なものはアグレッシブな姿勢だと感じた。 JEAS研究部会の研究成果報告は、JEASニュース95号に詳報されているので、その内容レポートは省略し、関西支部会員の研究活動事例発表を下記に紹介する。
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(レポーター:国土環境(株) 田中義之) |
■関西支部 第3回研究集会レポート 平成15年1月31日 |
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「和歌山県橋本市汚染土壌対策現場見学」 |
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「汚染土の現地処理における地元住民とのリスクコミュニケーション」 |
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南海電鉄高野線林間田園都市駅から、バスで約15分程度の所に(株)鴻池組橋本恒久対策工事事務所があった。私たちは、工事事務所の2階で、緊急対策時の作業状況ビデオと現状作業内容の説明を受けた後、現場へと案内された。 ビデオで見た緊急対策時の焼却炉解体工事は、二次汚染を防止するため焼却炉を仮建屋で覆い、その中での作業は密閉型化学防護服とエアーラインマスクを着用しての作業であり、とくに夏場は汗と熱気で大変であったらしい。現在は、1回あたり100トンの汚染土を処理できる電気溶融炉3基を並列に配置して、効率よく作業が実施されている。ISO14001を取得して、周辺環境への影響に対しても、システマティックな環境監視が行われている。 午後は、橋本市商工会議所へ移動し、岩井課長の講演を受けた。問題の発端から、ダイオキシン類による土壌汚染が発覚するまでの経緯について説明があった。そのなかで、和歌山県は、計画段階から「情報公開と住民参加」を基本に対策を進めてきたことが強調された。浄化方法(電気溶融法)も地元住民が選択した方法(処理施設に煙突がないこと。処理後の廃棄物がガラス固化された状態で安心できる)である。処理対策方法に関して地元住民の理解を得るのに約1年かかったそうである。 それにしても、心なき産廃処理業者が行った行為に対し、多数の人の貴重な時間と多額の費用が費やされたことには憤りを感じた。 最後に、岩井課長のご期待に応えられるように、「誠意と熱意」を持って住民のための環境アセスメントを実施していく決意を抱いて橋本市を後にした。 |
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(レポーター:(株)関西総合環境センター 三浦一宏) |
■北海道支部 第2回技術セミナー・レポート 平成14年12月13日 |
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「GISのアセスメントへの応用実習」 |
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北海道支部平成14年度第2回技術セミナーは、雪の降りしきるなか、江別市にある酪農学園大学で開かれた。 セミナーの内容は、酪農学園大学の協力のもと、GISソフトを用いた実習を中心とする初心者向けの講習会で、朝からの金子助教授の講義に始まり、その後、各人ごとに用意されたパソコンを利用しての実習となった。セミナーの参加者は合計で21名、GISのソフトウェアにさわったことがない人から実際に業務でGISを利用している人まで、さまざまであった。 参加者が多いため、演習テキストをベースとした実習では全体の進行についていけるだろうかと不安に思ったが、一連のソフトウエアの操作はプロジェクターで示されるうえ、講師のほかに4、5人の参加者に対して1人の技術サポートがつくなど、十分な配慮をしていただき、不安を感じることなく受講することができた。 講習の内容は初心者向けとはいえ、点やポリゴンの入力といった基礎的なものから、最終的にはDEM等のデータを利用して空間解析機能を用いたケースの実習まで含むものだった。北海道を対象としたGap分析を扱った論文や、高解像度の衛星データを紹介していただいたりと、内容の濃い一日を過ごすことができた。 独学で知識を得ざるをえないことが多いGISの利用とそのソフトウエアの操作について、習熟した方に手伝っていただき、実際にパソコンにさわりながら体系的に知識を得ることができたことには、大きな価値があった。 今後、今回の参加者などを対象として、解析や事例紹介などを重視し、さらにステップアップした講習会が開催されれば、是非、再参加させていただきたいと思った。 また、今回は定員を大きく上回る応募があったと聞いたが、参加できなかった人々を対象とした同様の初心者向けの講習会を、今後も続けて開催していただきたい。 |
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(レポーター:(株)ドーコン 畠山拓也) |
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