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『戦略的環境アセスメントのすべて』 |
B5判、258頁 |
定価: |
3,500円(税込み) |
監修: |
浅野直人 |
編集: |
環境影響評価制度研究会 |
発行: |
ぎょうせい |
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事業計画の早期における環境アセスメントの必要性は、古くから指摘されてきた。第三次環境基本計画において戦略的環境アセスメント(SEA)の「共通的なガイドライン」の策定が明記されたことを受け、平成19年、環境省を中心として、「戦略的環境アセスメント導入ガイドライン」(SEA共通ガイドライン)が公表されている。
本書は、このガイドラインの意義と手法を、ステークホルダーとなる住民や、事業主体である地方公共団体の担当者、有識者といった各主体が理解できるように解説したものである。基本的な考え方に始まり、道路事業や河川整備計画といった事業特性別、地域環境、市民参加といった課題別等、複数の事例を交え、さまざまな角度から解説し、各主体がどのように取り組んでいくべきか、その手法と課題を明らかにしている。
このほか、戦略的環境アセスメント総合研究会の委員による座談会の様子や、海外でのSEAの実例紹介なども掲載され、SEAを巡る世界や行政の動きも理解することができる。また、巻末資料にはSEA共通ガイドライン及びそれを踏まえて策定された国土交通省のガイドラインも収録されるなど、本書のタイトルにふさわしい充実した情報量となっている。