主な活動

JEAS NEWS 123 協会活動記録


◎研修部会◎


第1回公開セミナー 65名
平成21年9月2日(水)
(1)
「埼玉県環境影響評価技術マニュアル(第1版)−温室効果ガス編−」について
  埼玉県環境部環境政策課環境影響評価担当主幹 落合通明
(2)
「温室効果ガスの調査・予測・評価に関する事例研究」について
  (社)日本環境アセスメント協会研究部会 新技術研究会


平成21年度環境アセスメント士受験講習会
−試験の説明及び傾向と対策− 19名

平成21年7月2日(木)
(1)
「環境アセスメント士−資格試験の説明及び傾向と対策について」
  JEAS研修部会長 高山 登
(2)
「合格体験談」
 
1) 生活環境部門
いであ(株) 黒川忠之
(株)東京久栄 岩本 剛
2) 自然環境部門
(株)オオバ 三島成久
東電環境エンジニアリング(株) 小高応理


第1回野外セミナー 14名
平成21年7月23日(木)・24日(金)
「尾瀬自然観察研修会」


平成21年度環境アセスメント士受験講習会(仙台会場)
−試験の説明及び傾向と対策− 9名

平成21年6月30日(火)
(1)
「環境アセスメント士−資格試験の説明及び傾向と対策について」
  JEAS資格・教育センター長 梶谷 修
(2)
「合格体験談」
 
1) 生活環境部門
パシフィックコンサルタンツ(株) 田中菜摘
2) 自然環境部門
アジア航測(株) 市橋 理
パシフィックコンサルタンツ(株) 麻田昌克



平成21年度環境アセスメント入門研修会 29名
平成21年8月27日(木)・28日(金)
(1)
「日本の環境アセスメント制度」
  日本工営(株) 黒崎靖介
(2)
「気象・大気質」
  (株)数理計画 伊豆倉博之
(3)
「騒音・振動・低周波音」
  飛島建設(株) 小林真人
(4)
「水象・水質」
  いであ(株) 島田克也
(5)
「海生生物・生態系」
  東電環境エンジニアリング(株) 広松和親
(6)
「陸生生物・生態系」
  アジア航測(株) 小栗太郎
(7)
「自然との触れ合い分野(景観・触れ合い活動の場)」
  (株)プレック研究所 酒井 学

◎北海道支部◎


平成21年度環境アセスメント士受験講習会
−試験の説明と合格体験発表会− 7名

平成21年8月27日(木)
(1)
「資格制度の概要と経験論文の書き方及び試験問題の傾向」
  (社)日本環境アセスメント協会 副会長 西村正直
(2)
「合格体験談」
 
1) 生活環境部門
北電総合設計(株) 高橋 智
2) 自然環境部門
ドーコン(株) 中村 裕


技術セミナー 34名
平成21年7月8日(水)
(1)
「鳥、ブタそして新型インフルエンザ」
  北海道大学大学院獣医学研究科微生物学教室 准教授 迫田義博
(2)
「低炭素社会の構築に向けて」
  環境省北海道地方環境事務所環境対策課 課長補佐 大川正人


野外セミナー 11名
平成21年6月23日(火)・24日(水)
「札幌定山渓における水源の仕組みと生ごみ堆肥化の現地見学」

◎中部支部◎


平成21年度環境アセスメント士及び技術士第一次試験受験講習会
−試験の説明及び傾向と対策− 7名

平成21年7月22日(水)
(1)
環境アセスメント士
 
1) 「環境アセスメント士−資格試験の説明及び傾向と対策について」
JEAS研修部会長 高山 登
2) 「合格体験談」
(自然環境部門)
アジア航測(株) 松沢孝晋
(生活環境部門)
(株)環境科学研究所 貝川裕一

(2)
技術士第一次試験
 
1) 「技術士第一次試験」の概要について
(財)東海技術センター 高橋孝廣
2) 「合格体験談」
(株)三菱化学アナリテック 水野智之


◎関西支部◎


平成21年度技術士第二次試験及び環境アセスメント士の受験講習会 27名
平成21年6月23日(火)
(1)
「技術士試験受験勉強の進め方」
  いであ(株) 大下和夫
(2)
「環境アセスメント士の資格・試験内容・論文の書き方」
  JEAS研修部会長 高山 登
(3)
「合格体験談」
 
1) 技術士(建設部門)
(株)環境総合テクノス 岩崎正浩
2) 環境アセスメント士(自然環境部門)
東レエンジニアリング(株) 金沢正文
3) 環境アセスメント士(生活環境部門)
(株)環境総合テクノス 岡井 満


社名変更



(株)エイト日本技術開発(平成21年6月)

旧:
(株)エイトコンサルタント
日本技術開発(株)


環境アセスに使える!
自然環境の定量的予測手法支援サイト開設のお知らせ

 環境アセスメント従事者の業務支援を目的とし、自然環境分野の定量的予測手法に関する情報交換サイトを開設した。
1.
なぜ自然環境の定量的予測手法支援サイトが必要か
  環境アセスメントを適切かつ円滑に実施するには、“分かりやすさ”が鍵となる。定性的な予測に基づく影響評価が“軽微である”とか“小さい”という従来型のものから、定量的な予測に基づき具体的な数値として示す評価に移行すれば、“分かりやすさ”がより向上すると考えられる。生活環境項目では、大気質や水質は濃度、騒音や振動はデシベルで定量化され、環境基準等との比較による定量的な予測評価が行われている。また、これらの項目は多くの事例で検証され、予測手法や評価基準も日々更新されて、ある程度の社会的合意が得られている。
しかし、自然環境項目である動物、植物、生態系は、個々の種の生態や生態系の中での役割についてさえ、なお研究が必要な状況であり、生活環境項目のような社会的合意が得られた定量化の手法や評価基準はまだ確立されていない。
そこで、自然環境影響評価技法研究会では、環境アセスメント従事者が“試行錯誤的に”自然環境を定量的に予測する際に、ヒントとなるような情報を多数掲載した情報交換サイトを開設した。

2.
定量的な予測手法を用いるメリット
 
(1) 複数案の客観的な比較
  戦略的環境アセスメント(SEA)や事業アセスにおける環境保全措置など、複数の計画案について、自然環境への影響の程度を具体的な数値で示すことで、より客観的に比較することが可能である(図−1)。
■図−1 複数案の影響比較
図−1 複数案の影響比較
(2) 環境保全措置の効果の具体的な提示
  定量的な予測手法を用いることで、対象生物の生息に必要な環境のうち、どの部分が強く影響を受けるかが明らかとなる。そのため、どのような環境保全措置を行えば、どの程度影響を低減(補償)するかを具体的に示すことができる(図−2)。
HSIを用いた環境保全措置の定量予測事例
図−2 HSIを用いた環境保全措置の定量予測事例
(エノキの移植、林相転換によるオオムラサキへの環境保全措置の効果予測)
(3) 地域住民等との円滑な合意形成の促進
  環境影響評価法では、事業者がなぜその事業計画を選択するのか、どう環境に配慮するのかなどについて、その検討過程をアセス図書や説明会で公開することが求められる。定量的な予測手法を用いることにより、環境配慮の検討過程を具体的に示すことができるとともに、住民等の事業への理解が深まり、円滑な合意形成の促進が期待される。
(4) 効率の良い現地調査の実施
  定量的な予測手法では調査項目が絞れることから、現地調査の期間やコストの効率化が期待される。

3.
サイトの構成
 
(1) 定量的予測の基礎知識を解説
  定量的予測手法のメリット・デメリットや用語解説を掲載しているほか、基本的な知識についてQ&A形式で分かりやすくまとめた。特に定量的予測手法を用いる効果については、事業者への説明を想定して解説している(図−3)。
用語解説
図−3 用語解説
(2) 定量的予測手法を多数紹介
  HEPやPVAなど、自然環境に関わる定量的予測手法について、適用範囲・方法や実施フロー、合意形成ツールとしてアセスに携わる実務者の視点から整理している。
(3) ケーススタディ事例の紹介
  自然環境の定量的な予測を実施する際の参考として、過年度の当研究会の研究成果である、里山域、沿岸域の事業アセス、里山域を含むSEAにおける定量的予測評価(HEP)を用いたケーススタディ事例を紹介している(図−4)。
ケーススタディ事例紹介
図−4 ケーススタディ事例紹介
(4) 最新のニュース・トピックスを掲載
  自然環境の定量的予測手法に関わる最新のニュース・トピックスを掲載している。予測手法に限らず、環境保全措置の実施事例等に関しても、今後情報を蓄積していく予定である。
(5) 関連技術のデータベース(作業中)
  JEAS会員企業へのアンケート調査結果をもとに、定量的予測手法の適用事例や環境保全措置事例のデータベースを作成・掲載する予定である。データベースは適用種や注目した環境要素といった項目で整理し、調査・予測・評価・保全の実施対象ごとに検索できる予定である。

4.
サイトの特徴
  当サイトはWiki方式で整備しており、用語解説、Q&A、掲示板などは閲覧者が情報を追加することができる。これにより、自然環境分野の定量的予測手法に関する最新のニュースやトピックスについて話題提供が可能であるとともに、これらに関する悩みや疑問の解決に役立てていただけるものと考えている。また、編集方法もサイト内に具体的に示してあり、自由に参加して、定量的な予測手法の適用結果や参考事例を紹介していただくことも期待される。
閲覧者による書き込みは、定期的に情報を集約し、サイトのコンテンツに反映していく予定である。このサイトでヒントを得て試行錯誤を重ね、得られた知見をフィードバックしてもらうことで、より利用価値の高いサイトとなることが期待される。
当サイトへは、JEASホームページより「活動報告」の「研究会報告」から「自然環境の定量的予測手法に関する情報交換サイトの開設」をクリックするか、直接URL(http://www.jeas.org/support/)を入力することでアクセスすることができる。

5.
まとめ
  当サイトは、自然環境の定量的な予測に関して環境アセスメント従事者を支援する目的で開設した。自然環境の定量的予測を実施する際のノウハウのほか、事業者や地域住民からの質問に対する受け答えの事例など幅広く活用していただくことを期待するとともに、当サイトが自然環境の定量的な予測手法の普及に寄与できれば幸いである。
(研究部会自然環境影響評価技法研究会リーダー:矢代幸太郎)




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